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映画 『核の傷』 を観る

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昨日、映画『核の傷』を観に、船橋市の高根台公民館に行ってきました。
200人を超える方々が集まっていて、関心の高さを感じました。


この映画では、原爆被曝者の研究データが、原爆の効果など政治的に利用され、治療に生かされてこなかった現実を明らかにしていて、3.11後の政府や報道の動向が、原爆被害の対応と重なるものがあります。


映画の中で肥田医師は、直接被爆していない人々が、『ぶらぶら病』と言われる、体がだるいといった原因不明の症状を発症していくことの疑問を、戦後30年経ってようやく理解できるようになったと語っています。そのきっかっけとなったのが、アメリカのスターングラス博士が低線量被曝についての実態を研究した著書『低レベル放射能』です。スターングラス博士は、原発からは平常の運転時でさえ放射能が漏れていて、その地域の癌の発症率が高いというデータを挙げており、原爆投下後の調査でも低線量被曝の影響をアメリカは意図的に隠してきた事実を痛切に訴えています。


そして、後半の肥田先生の講演の言葉が印象的でした。
『自分の命は、自分で守れ。お医者さんに世話になったら、終わりだ。』
95歳の医師の発言には、すごく説得力がありました。



最近、原発や放射能関連の事を調べたりしていますが、様々な側面から物事を見据えていくことの重要性を痛感します。最後に決定するのは、自分自身だからです。

by from-sbm | 2012-08-06 22:36 | ◆その他